清水健太郎建築設計事務所

”山小屋風の家” 着工

お知らせ

こんにちは。桜が見頃ですね。「きれいな桜だなぁ。」と眺めていたのですが、ふと足元に目をやると、力強く咲くタンポポたちを見つけ、ひと時しゃがみ込んで見入ってしまいました。

さて、この度 ”山小屋風の家” が着工となりました。土地をお施主さまから紹介されはじめて見た時は目が点に・・・。なんせ土地の全貌をつかむことができない状況だったので。でも、底抜けに楽しいお施主さまの意向を聞いていくうちに「何故この土地に興味を持ったのだろう?」という疑問も解け、そこからは今日までワクワクしながら設計を進めて来ることができました。

敷地は不整形かつ周辺に高低差があり、まずは整地をする必要があります。設計図ではとても表現しきれない部分が多かったので、「ん~、こうなったら現地で直接つくるしかない!」と私も長靴を履いていざ参戦したものの、ものすごい粘性度の高い土だったため、すぐに撃沈・・・。

土建屋さんにイメージをお伝えしながら重機の力で整地して頂きました。高低差を整理したり、築山をつくったりとお施主さまのご家族が楽しめるようイメージしながら、また自然な雰囲気が残るよう整地して欲しいとの要望から、コンクリートの擁壁工事を省いて、重機の操縦による職人技に頼った整地工事となりました。「ヨシ、いいぞ!いい感じになってきてる。」そんなことをひとりつぶやきながら、職人さんの繊細で丁寧な仕事ぶりのおかげで一つずつ形にしていくことができました。

そんな最中、広い敷地に現れたのが小さな小さな珍客、カメです。楽しい現場には楽しい出来事が。職人さんが見つけて重機に潰されないように隅っこにチョコンと置いて避難させていたのですが、そんな心配もよそに敷地内を四六時中自由に移動してまわります。少しすると「もう、またこんなところまで来とる~。」っといった感じに。そんな姿を見かねて最後には土建屋の親方が「もう、しゃぁないの~、連れて帰ってやるわ。」と言ってトラックの助手席に乗せて連れて帰ってくれました。楽しくはじまった”山小屋風の家”、今後も楽しみながら家づくりをしていこうと思います。