清水健太郎建築設計事務所

軽やかな階段

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軽やかな階段をご要望されていたお施主さま。上がり下りしやすい少しゆるめの角度としながら、しっかりしているけど、軽やかになる木材の寸法を検討しながら設計していきました。現地で確認したふんわりとした木のやさしさは想像を超えてよいものでした。

 

この階段、雰囲気は軽やかだけれど、実際の重量はそうではなく、人力で”よいしょ”と持ち上げることができず・・・、2階の梁に小型ホイストを設置して電動で吊りあげられることとなりました。これを組み上げた大工さんさぞ大変だっただろうなぁ、と現物を確認していると、図面には書いていなかった配慮がなされていて、その仕事ぶりが「清水もまだまだやの~。」と指導されているようないい仕事ぶりでした。大工さんに感謝です。家づくりの現場では大工さんら職人やその他多くの方が関わることになりますが、その一人一人の配慮が重なっていくことで、僕が一人で設計した計画当初よりも、実際につくられていく過程で家が何倍も良くなっていくようにいつも感じさせられます。まだまだ学ぶことが多くありそうです。これからも研鑽を重ねていかなければと思わされた日となりました。